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2025.8.26

2025年度下期「250競走(PIST6)」の開催について

 2021年10月に開始した「250競走(PIST6)」は、従来の競輪とは異なる形で新たなファン層の獲得を目指し展開してまいりました。YouTuberヒカル氏との連携などを通じ、若年層を中心に注目を集め、公式投票サービス会員数の増加など一定の成果を挙げております。また、開催を通じて地域の賑わい創出や千葉市への貢献など、社会的な意義も生まれました。
 これまでの取り組みを通じて多くの注目と新しいファン層を獲得する一方で、今後さらに成長させていくための課題も明らかになってまいりました。より大きな可能性を実現するため、2025年度下期の開催は一時的に休止し、準備が整い次第、再開いたします。
 休止期間中は施設を地域貢献の場として活用し、高校生・大学生の競技力向上や大会開催を通じて、地域のスポーツ振興や賑わいづくりに取り組んでまいります。

【JPF 代表取締役社長 渡辺俊太郎】
 PIST6は千葉市が施行する公営競技であり、その運営は当社JPFおよび当社子会社であるPIST6株式会社が担っております。私のコメントは、運営会社グループの責任者として、これまでの取り組みと今後の方向性をお伝えするものです。
 私は父の早世により、親族が営むJPFの経営を行うことになりました。当時、競輪の売上はピーク時の3分の1にまで落ち込み、ファンは高齢化し、廃止、あるいは廃止を検討する競輪場が後を絶たない状態でした。
――初めての競輪場は衝撃でした。
  古びた施設、有刺鉄線の張られた高いフェンス、薄暗い制服の警備員、偏った客層。
  しかし、バンクを駆ける選手たちは、間違いなく一流のアスリートでした。――
 調べればKEIRINはオリンピック種目、現役競輪選手にはメダリストもいる。競輪の再生には国際ルールでの競輪を実施し、普及強化に繋げて、選手のステイタスを向上させ、競輪をリブランディングすることが必要と考え、そのためにやれることをやって来ました。しかし、他方で競輪界の中で国際ルールでの実施のために自ら投資をする人はいないこともわかりました。
 当社はこれまで競輪界のおかげで存続してきた会社です。私が弁護士になれたのも競輪界のおかげです。そこで、競輪界への恩返し、競輪界の飛躍の為に会社の内部留保と銀行からの借り入れにより、当社が全額を負担して、生まれ故郷である千葉の競輪場を国際規格のドームに建て替え、千葉市が国際規格の競輪(PIST6)を施行することとなりました。そこに至るまでに選手、市長、副市長をはじめ地元の方々の多大なご協力があったことは言うまでもありません。
 PIST6は新規ファン獲得のために行うもので、既存の売上の取り合いになっては大義が立たない。その思いで、独自の発売システム、マーケティング戦略で1から売上を作っていくことを目指してきました。特にパートナー企業の撤退後は独自の資金とノウハウでマーケティングを行い、Youtuberヒカルさんの起用と千葉市神谷市長のご尽力もあって、全く新しいマーケットで一定の成果を上げることができました。その結果、現場では土日開催に多くの家族連れのファンが足を運んでくださるようになり、さらに世界に挑戦する選手も現れ、マスターズ世界選手権で優勝する選手まで誕生しています。PIST6をきっかけに競輪選手のファンになり、競輪もやるようになったという声も聞くようになりました。
 しかし、当社単体でのマーケティングには限界があり、このままPIST6事業を継続することは経営戦略上困難となりました。そこで、この度千葉市が、車券発売事業者 がPIST6の車券を取り扱いやすくなるよう開催形態の見直しを行う決断を下しました。これにより、これまで以上に多くの方にPIST6を楽しんでいただける環境が整います。
 当社単独の力でマーケットを拡大しつづけることが出来なかったこと、そのために開催が一時的に休止することは大変申し訳ありません。しかし、これはPIST6を継続し競輪のステイタスを上げて新たなマーケットを作っていくという未来に進むための決断であります。カジノやスポーツベッティングが始まろうとしている現在、競輪のステイタス向上はその存続、発展のための急務であります。
 そのために当社はこれからも、競輪や自転車競技をメジャースポーツにすべく、挑戦を続けます。子どもたちや若い世代に知ってもらい、憧れてもらえるように。千葉から日本中へ、いや世界中にこのスポーツの魅力を広げていきます。
 これからも、当社の活動にご理解をいただき、ご指導賜りますとともに、これまで以上にPIST6をご支援くださいますようお願い申し上げます。

【JPF 常務取締役/PIST6 代表取締役社長 鈴木千樹
 2021年10月からスタートしたPIST6は、まもなく4年が経過します。PIST6はオリンピック種目のKEIRINと同じ国際ルールに準拠した新しい競輪種目として千葉市が開催し、当社が運営を担ってまいりました。また、会場となる千葉JPFドーム(TIPSTAR DOME CHIBA)は世界的に見ても好立地の国際規格自転車競技場であり、設備面も含め非常に高いポテンシャルを有する施設だと感じています。
 しかし、JPFが目指す自転車競技をメジャースポーツとして楽しんでいただく、といった新たな文化が根付くにはまだ時間を要する状況であり、我々としても力不足を感じております。
 5年目に入るこの10月のタイミングでPIST6が一時休止となること、楽しみにしていたファンの皆様の期待に応えられず大変申し訳ございません。
 現在PIST6運営メンバーが一丸となって再開に向けた準備を始めております。再開時にはさらにパワーアップしたPIST6を皆様にお届けできる様、全力で取り組んでまいります。なお、休止期間中も千葉JPFドームを活用した自転車関連イベントを多数予定しております。
 今回一時休止になりますが、引き続きPIST6を通して自転車競技を日本のメジャースポーツにすること、公営競技で街を元気にすることに尽力してまいりますので、今後ともご支援をよろしくお願い申し上げます。


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